冬季うつ光トポグラフィー検査

鬱病とは鈍重肝臓に起因する

鬱病とは

鬱病とは常に気分が沈んだ状態が続くものです。
気分が滅入る、
落ち込みが激しい、
やる気が起きない、
焦燥感に苛まれる、
夜眠れない…
というようなものが鬱病の典型的な症状です。

 

鬱病とは不安、焦燥、無力感、悲しみなどの
抑鬱気分と興味・喜びの喪失が、
二週間以上にわたって毎日続き、
生活に支障を来たしている状態を指すとされています。

 

多くの場合、頭痛、不眠、胃炎、
食欲不振、過食などの身体症状を伴い、
重症になると社会生活を営めなくなるだけでなく、
希死念慮に囚われて最悪の場合は自死に至る事もあるため、
注意が必要です。

 

それに対して、
軽い鬱状態が続く場合を、
気分変調症と呼びます。

 

また、鬱病、気分変調症、季節性鬱、
双極性障害などを気分障害と呼ぶ事もあります。

 

脳の生化学という視点から見た時、
気分が落ち込みやすくなるのは、
次の三つの場合です。

 

・血糖値の乱高下
・栄養素の不足
・トリプトファンやチロシンの不足

 

厚生労働省の調査によると、
鬱病患者の数は958万人です。
成人の10人に1人が鬱病を患っているのです。

 

鬱病は働き盛りに多いと思われがちですが、
年齢が高くなるほど増加する傾向にあります。
日本では鬱病患者の25%は60歳以上であると言われ、
「老人性鬱病」と呼ばれています。

 

鬱病は睡眠不足が深く関係しています。
鬱病患者の約9割が不眠を訴えているのです。

 

最近は鬱病のように見えて
本来の鬱病の治療では治らない
新型鬱病が増えているそうです。
医学的に鬱病は定型鬱病という病名のため、
新型は定型に当てはまらない非定型は
鬱病として区別されています。
非定型鬱病は20〜30代に多く見られ、
主な症状として本人が苦手な環境や相手といると
身体的疲労や不調を訴える事が多いです。
一方でその環境や相手から離れたり、
楽しい事があったりすれば元気になるので、
適応障害に近いと考えられています。
定型鬱病は食欲低下に陥る人が多いですが、
新型鬱病は過食になりやすいです。

 

鬱病の人は低体温の傾向にあります。
体温が低いために血管が収縮していて、
いつもストレスに晒されているため、
同じストレスを受けても、
体温が高い人より疲労感が大きくなります。
脳の血流も緩やかなので、活発に行動できません。
心の動きが前向きではなく後ろ向き、
外向きではなく内向きになっています。

 

鬱病になったら薬を飲めばいいと思っている人は沢山います。
確かに抗鬱薬を服用すると一時的には良くなります。
それは一時的に脳内神経伝達物質が増えるからです。

 

代表的な抗鬱薬にSSRIという種類があり、
足りなくなったセロトニンを効率よく回して使う事で、
落ち込みや抑鬱感を取り除く効果があります。
しかし、これは単なるリサイクルです。
薬でセロトニンを増やしている訳ではありません。
なけなしのセロトニンを使い回せば劣化してしまいます。
従って、最初は効いても徐々に効かなくなってくるのです。

 

鬱病で休職した人が復職した場合、
再発率は50%という数字が出ています。
二回休職した人の再発率は75%、
三回休職した人の再発率は90%です。

 

私たち人間の心は、脳の神経伝達物質によって変化します。
その神経伝達物質の原料こそが栄養です。

 

鬱病になるのは、
何か思い悩んでいる事があるからではなく、
栄養不足が原因です。
投薬療法に頼らなくても栄養療法だけで鬱病は改善します。
投薬療法は患者に副作用という新たな悩みをもたらします。
しかし、栄養療法なら副作用ゼロで症状を改善する事ができるのです。

 

私たち人間の脳を作っているのは、日々口にする食べ物です。